注法華経・断簡

【 日蓮所持の「注法華経」について 】

 

「私集最要文注法華経=略して注法華経・十巻」は法華経八巻、無量義経一巻、仏説観普賢菩薩行法経一巻の本経行間、紙背に経釈の要文を注記したもの。

使用された法華三部経板本は春日板(平安時代末期、奈良興福寺から木版で出版されたもの)系統の無刊記の巻刷本、書体等の外見は南都四恩院・心性の開板になる法華経板本に酷似する。

表裏に注記された経論釈は2107章であり、内3章は日興筆と推測される。日蓮自身の解釈は紙上には記されていない。

 

 

静岡県三島市玉沢 妙法華寺蔵

 

三島市 注法華経

 

【 日蓮が注記を行った年代の推測 】

 

「本化別頭仏祖統記巻三」

1252年・建長4

 

「高祖年譜」「高祖紀年録巻二」「高祖累歳録巻一」「日蓮聖人伝十講」

1255年・建長7

 

「元祖化導記」「日蓮聖人註画讃」「法華霊場記」「別頭高祖伝」

撰集年代は伝えず

 

「日蓮宗年表」

1274年・文永11年頃

 

立正安国会 片岡随喜氏

筆跡より推考すれば身延入山以降の注記

 

稲田海素氏

 

山中喜八氏

(筆跡は)立宗前後の注記とは拝し難い

注法華経の筆跡は、早いもので1272年・文永9年、遅いもので1278年・弘安初年であり、大半は1274年・文永11年から1277年・建治3年に亘る期間のものと推定。

 

*注法華経に関する考察

 

・「法華仏教研究」24号 川﨑弘志氏の論考「日蓮聖人の生涯と遺文の考察()

 

【 経典類 】

 

浄土教関係の典籍

大阿弥陀経一章、観無量寿経二章、観経義疏一章、同正観記一章、浄土群疑論一章、往生捨因一章の計七章。

 

密教関係の経釈

大日経五章、金剛頂経一章、蘇悉地経一章、瑜祇経一章、分別聖位経一章、不空羂索神変真言経一章、方等陀羅尼経一章、威儀形色経一章、観智儀軌一章、一字金輪時処儀軌一章、法華肝心陀羅尼一章、大日経義釈三章、大日経疏三章、金剛頂義訣一章、顕密二経論七章、秘蔵宝鑰一章、法華十不同一章、蘇悉地経疏二章、大日経指帰三章、講演法華儀一章、真言宗教時義七章、菩提心義八章等、計五十二章。

 

日蓮の密教批判は主に佐渡以降に展開されており、化導の次第との関連よりすれば、密教関連の典籍が多く記される注法華経は、やはり佐渡以降の撰集と推測されるか。

 

 

【 金綱集 】

 

 

日蓮一弟子の一人、日向が日蓮より聴聞し、また見聞きしたところにより諸宗破立の大綱を記述、広く経論疏釈を援引したことにより大成した、と伝えられる「金綱集」の引用経釈には、注法華経の注記と同文のものが多い。

断簡

1200は全て昭和定本3

 

1 建治 12行 

千葉県鴨川市小湊 誕生寺蔵(P2477)

64P2648

 

2 文永末 2行 

千葉県鴨川市小湊 誕生寺蔵(P2477)

61P2647

 

3 建治 1

千葉県鴨川市小湊 誕生寺蔵(P2477)

63P2647

 

4 建治 1

千葉県鴨川市小湊 誕生寺蔵(P2478)

62P2647

 

5 弘安 1

千葉県鴨川市小湊 誕生寺蔵(P2478)

66P2649

 

6 弘安 1

千葉県鴨川市小湊 誕生寺蔵(P2478)

65P2648

 

7 文永・建治の頃 3

千葉県茂原市茂原 藻原寺蔵(P2478)

53P2644

 

8 文永・建治の頃 8

千葉県茂原市茂原 藻原寺蔵(P2479)

52P2643

 

9 建治 5

千葉県千葉市緑区土気町 本寿寺蔵(P2479)

40P2635

 

10 文永 2

千葉県千葉市緑区土気町 本寿寺蔵(P2479)

39P2635

 

11 弘安 4

千葉県茂原市本納 蓮福寺蔵(P2480)

51P2643

 

12 文永・建治 2

千葉県香取郡多古町南中 ()妙興寺蔵(P2480)

59P2646

*近隣の日本寺は元・中村檀林

 

13 弘安、2行 

千葉県匝瑳(そうさし)市内山 妙広寺蔵(P2480)

58P2646

 

14 弘安 1行 

千葉県匝瑳市入山崎 金蓮寺蔵(P2480)

57P2645

 

15 弘安 2

千葉県匝瑳市飯高 飯高(はんこう)[元・飯高檀林](P2480)

56P2645

 

16 建治 第5

千葉県佐倉市岩富 長福寺蔵(P2481)

54P2644

 

17 弘安 第43

千葉県千葉市若葉区野呂町 妙興寺[元・野呂檀林](P2481)

38P2634

 

18 弘安 3行 

千葉県千葉市若葉区野呂町 妙興寺蔵(P2481)

37P2634

 

19 文永54月 2紙、第115行、第215

千葉県市川市中山 法華経寺蔵(P2481)

安国論御勘由来草案「正嘉元年御書一巻」(祐録)

42P2636

 

20 建治 1行半 

千葉県松戸市平賀 本土寺蔵(P2483)

49P2642

 

21 不明 4行 

東京都墨田区向島 常泉寺蔵(P2483)

23P2628「常泉寺曽存」

 

22 不明 第3紙初行

東京都墨田区向島 常泉寺蔵(P2483)

22P2628「常泉寺曽存」

 

23 不明 2

東京都豊島区南池袋 常在寺蔵(P2483)

24P2629

 

24 文永 2

東京都杉並区堀之内 妙法寺蔵(P2484)

81P2654

 

25 文永 2

東京都杉並区堀之内 妙法寺蔵(P2484)

80P2653

 

26 建治 第10紙初2

東京都杉並区堀之内 妙法寺蔵(P2484)

83P2654

 

27 弘安後期 南条氏へ 3

東京都杉並区堀之内 妙法寺蔵(P2484)

82P2654

 

28 弘安 1

東京都港区白金 覚林寺蔵(P2485)

71P2650

 

29 建治 第9紙初行

東京都港区高輪 某家蔵(P2485)

73P2651

 

30 文永の初頃 117

東京都大田区池上 池上本門寺蔵(P2485)

 

31 弘安 第6紙初4

東京都大田区池上 池上本門寺蔵(P2486)

77P2652

 

32 弘安 4

東京都大田区池上 池上本門寺蔵(P2486)

79P2653

 

33 文永後期 2

東京都大田区池上 池上本門寺蔵(P2486)

76P2652

 

34 建治 8

横浜市中区長者町 某家蔵(P2486)

87P2656

 

35 文永中期 110

神奈川県鎌倉市大町 比企谷妙本寺蔵(P2487)

91P2657

縮二続121

 

36 弘安 2

神奈川県鎌倉市大町 比企谷妙本寺蔵(P2487)

94P2659

 

37 弘安 第104

神奈川県鎌倉市大町 比企谷妙本寺蔵(P2487)

95P2659

縮二続122

 

38 弘安 第13行及端書12

神奈川県鎌倉市大町 比企谷妙本寺蔵(P2488)

93P2659「建治」

 

縮二続122

 

 

39 文永末 41

神奈川県鎌倉市 本化妙宗連盟蔵(P2488)

校「良観不雨御書」(1-176P941、新P805)

*創価学会新版「良観不下一雨御書(りょうかんふげいちうごしょ)

(創新427P2148)

 

*本文

人、二百五十戒の諸僧数十万人を集め、八万法蔵を読むと雖も、何ぞ一雨(いちう)も下()らざる。龍王(りゅうおう)の慳貪(けんどん)か、諸仏の妄語か。良観上人、身(しん)・口()は仏弟子に似ると雖(いえど)も、心は一闡提人(いっせんだいにん)たるか。

 

 

 

40 弘安 2

神奈川県平塚市平塚 要法寺蔵(P2488)

89P2657

 

41 弘安 2

栃木県佐野市大町 妙音寺蔵(P2488)

34P2633「第82行」

 

42 弘安 14行 

栃木県下野市小金井 蓮行寺蔵(P2489)

25P2629

 

43 建治 第82

茨城県水戸市加倉井 妙徳寺蔵(P2489)

32P2632

 

44 建治元年 2

茨城県水戸市加倉井 妙徳寺蔵(P2489)

「法蓮抄」(1-175P942)断片

 

45 弘安 2

茨城県潮来市築地 妙光寺蔵(P2489)

33P2633

 

46 弘安 4

福島県いわき市平 大宝寺蔵(P2490)

31P2632

 

47 文永末 3

福島県いわき市平 大宝寺蔵(P2490)

30P2632

 

48 弘安 1

青森県黒石市京町 妙経寺蔵(P2490)

29P2631

 

49 建治 3

北海道松前郡松前町豊岡 法華寺蔵(P2490)

28P2631

 

50 文永中期 3(三段貼一幅)、第419行、第6?18行、第7?18

静岡県三島市玉沢 妙法華寺蔵(P24912493)

144P2680

 

 

 

51 文永中期 2(二段貼一幅)116行、118行半

静岡県三島市玉沢 妙法華寺蔵(P24932494)

146P2683

*創価学会新版「依法不依人の事」

(創新426P2146)

創価学会新版では、昭和定本・断簡5152の一部を合わせて「依法不依人の事」とする。

 

 

 

52 文永中期 3(三段貼一幅)117行半、119行、119行半

静岡県三島市玉沢 妙法華寺蔵(P24942496)

145P2682(定・断簡52の一部)

 

 

 

53 文永初期 110

京都府京都市上京区寺之内通大宮東入ル妙蓮寺前町 妙蓮寺蔵(P2496)

*断簡163と重複

 

*平成校定は、愛知県名古屋市西区那古野・円頓寺(えんどうじ)蔵の「定・断簡92(110)を前文として断簡「定・断簡53=163」に合わせて断簡2紙とし、(1-175P940釈迦御所領御書)とする。

 

*創価学会新版「釈迦御所領御書(しゃかごしょりょうごしょ)

(創新417P2139)

創価学会新版は断簡92の「王これをもちゐず」から「今此の三界は皆」を前半、断簡53の「是我が有()なり、其の中の衆生は悉(ことごと)く是吾()が子なり」から「又山王」を後半として一本化し、「釈迦御所領御書」とする。

 

*全集「釈迦御所領御書」(P1297)

 

*本文

王これをもちゐず。仏、地神・天神を証人として論じか()たせ給ひたりき。さればこの世界は我等が本師・釈迦如来の御所領なり。されば四衆ともに仏弟子なれども、優婆塞(うばそく)・優婆夷(うばい)は仏弟子なれども外道にもに()たり。比丘(びく)・比丘尼(びくに)は仏の真子(しんし)なり。されば大悲経には大梵天・第六天・帝釈・四大天王・人王等を天にめして、三千大千世界を次第にゆづ()り給ひて云く この世界を領知して、我が真子、比丘・比丘尼を供養すべき由をとき給ひき。爾時(そのとき)、梵天・帝釈等仰(あお)ひで仰(おお)せに随ひにき。

又仏、正直捨方便の法華経の譬諭品に云く「今此の三界は皆是我が有()なり、其の中の衆生は悉(ことごと)く是吾()が子なり」等云云。此の文のごとくならば、この三界は皆釈迦如来の御所領なり。寿量品に云く「我常に此の娑婆世界に在り」等云云。この文のごとくならば、乃往(ないおう・遠い昔)過去五百塵点劫よりこのかた、この娑婆世界は釈迦如来の御進退の国土なり。其の上、仏滅後一百年に阿育大王(あいくだいおう・アショーカ王)と申す王をはしき。此の南閻浮提を三度まで僧に付嘱し給ひき。又此の南閻浮提の内、大日本国をば尸那国(しなこく)の南岳大師、此の国に上宮太子(じょうぐうたいし)と生まれてこの国の主となり給ひき。しかれば聖徳太子已後の諸王は皆南岳大師の末葉(まつよう)なり。桓武天皇已下(いげ)の諸王は又山王(さんのう)

 

 

 

54 建治 3紙、第715(上段貼)、第815(下段貼)、第1015(一紙貼)

静岡県三島市玉沢 妙法華寺蔵(二紙一幅・一紙幅) (P24972498)

148P2685

 

55 弘安 3紙、115(下段貼)11(上段貼の右)115(上段貼)

静岡県三島市玉沢 妙法華寺蔵(二段貼一幅) (P24982499)

147P2684

 

56 文永・建治の頃 4

静岡県三島市泉町 本覚寺蔵(P2499)

149P2687

 

 

 

57 正元頃 113

静岡県沼津市下河原町 妙覚寺蔵(P24992500)

*創価学会新版「法然大罪御書」

(創新419P2140)

*校140P2678

 

*本文

彼の浅経の読誦等の句に華厳・方等・般若等をい()るゝだにも不思議なるに、後八年の大法法華・涅槃・大日経等をば通じて入れて上品・上生の往生の業とするだにも不思議なるに、あまつさえ称名念仏に対して「法華経等の読誦は無間等の往生也」なんど申して日本国中の上下万人を五十余年が程、謗法の者となして無間大城に堕しぬる罪はいくら程とかをぼす。先づ法然が亀鏡にさゝげたりし双巻経・本願の文には「唯除五逆誹謗正法」と法蔵比丘いましめをかねてなし、正直捨方便の法華経には「若人不信毀謗乃至其人命終 入阿鼻獄」と記しをかれたり

 

 

 

58 文永初 7

静岡県沼津市下河原町 妙覚寺蔵(P2500)

139P2678

 

59 文永末 2

静岡県静岡市清水区興津本町 耀海寺蔵(P2500)

148P2687

 

60 文永初 2

静岡県静岡市清水区村松 海長寺蔵(P2500)

143P2680

 

61 文永 1

静岡県静岡市葵区駒形通 感応寺蔵(P2501)

136P2677

 

62 建治 1

静岡県静岡市葵区沓谷 (貞松・みまつ)蓮永寺蔵(P2501)

148P2687

 

63 弘安 第33

静岡県静岡市葵区沓谷 (貞松)蓮永寺蔵(P2501)

134P2676

 

64 弘安 5行半

静岡県静岡市葵区沓谷 (貞松)蓮永寺蔵(P2502)

135P2676

 

65 文永・建治の頃 上書

静岡県富士市岩本 実相寺蔵(P2502)

165P2696

 

66 弘安 7

静岡県富士宮市野中 大泉寺蔵(P2502)

 

67 建治 2

静岡県富士宮市北山 法華本門寺根源蔵(P2502)

152P2690

 

68 文永中期 1

静岡県富士宮市北山 法華本門寺根源蔵(P2503)

151P2689

 

69 弘安 1

静岡県富士宮市北山 法華本門寺根源蔵(P2503)

153P2690

 

 

 

70 弘安 112

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵(P2503)

284 弘安 第2紙後半12行、70(上記)の下に連文(P2966)

(但第112行「三論宗・・・高市郡」第215行「久米道場・・・太子云謂恵慈法師・・・相違如何)(石写)

 

*校「三論宗御書」(2-326P1614、全P691、新P1273)

弘安元年 227行 大石寺蔵

縮続197

 

*創価学会新版「三論宗御書」(創新433P2152)

 

*本文

三論宗の始めて日本に渡りしは、三十四代推古の御宇治(みよ・しろしめす)十年壬戌(みずのえいぬ)十月、百済(くだら)の僧・観勒(かんろく)之を渡す。日本記の太子伝を見るに、異義無し。但し三十七代の事、流布之始め也。

天台宗・律宗の渡る事は天平勝宝六年甲午(きのえうま)二月十六日丁未(ひのとひつじ)乃至四月入京、入東大寺。天台止観等云云。諸伝之に同じ。人王第四十六代孝謙天皇の御宇也。聖武は義謬(ぎ・あやま)れる也。書き直すべきか。戒壇は以て前に同じ。

大日経の日本に渡る事は、弘法の遺告(ゆいごう)に云く「件(くだん)の経王は大日本国(おおやまとのくに)の高市郡久米道場(たけちのこおりくめのどうじょう)の東塔(とうとう)の下に在り」云云。此れ又元正(げんしょう)天皇の御宇也。

法華経の渡り始めし事は人王第三十四代推古の四年也。「太子、恵慈法師(えじほっし)に謂()ひて曰く『法華経の中、此の句に落字あり』と」云云。太子、使(つかい)を漢土に遣(つか)はす已前(いぜん)に、法華経・此の国に有るか。推知するに、欽明の御宇に渡る所の経之中に法華経有る也。

但し自ら御不審の大事有り。所謂(いわゆる)、日本紀に云く「欽明天皇十三年壬申(みずのえさる)冬十月十三日辛酉(かのととり)、百済国の聖明王、始めて金銅(こんどう)の釈迦像一躯(いっく)を献ず」等云云。

善光寺流記(るき)に云く「阿弥陀仏竝(なら)びに観音・勢至、欽明天皇の御宇治天下(みよ・あめのした・しろしめす)十三年壬申(みずのえさる)十月十三日辛酉(かのととり)に百済国の明王より、件の仏菩薩を頂戴す」云云。相違如何。

 

 

 

71 弘安 1紙断、端書12行、本文9

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵(P2504)

 

*創価学会新版「五大の許御書(ごだいのもとごしょ)

(創新4412159、校2-344P1717、全P1599、新P1349)

 

校「五大のもとへ御書(五大の許御書)

弘安元年 断簡121

 

*本文

□等御尋ねあるべし。経は或は先後し、或は落経(らっきょう)にても候はず。

□りけるなり。なに事もかくの事□不沙汰あるか。

ものくる(物狂)わしきとはこれなり。法門もかしこ()きやうにて候へばわる()かるべし。

追申
五大のもとへは三□ども申し上げ候。他所に於て之を聞かしむ。将又(はたまた)、事に依て本の子細有るか。伯耆阿闍梨(ほうきあじゃり)の事は但(ただ)(われ)□なるやう()なるべし。設(たと)ひ件(くだん)の人(ひと)見参(げんざん)を為すと雖(いえど)も、其の義を存じて候へ。

 

 

 

72 未詳 1紙断、第1811行 

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵(P2504)

 

*創価学会新版・平成校定「一定証伏御書(いちじょうしょうぶくごしょ)

(創新439P2158、校2-433P1993、全P1598、新P1550)

弘安3年 第1812

縮続144

 

*本文

一定と証伏(しょうぶく)せられ候ひしかば、其の後の智人かず()をし()らず候へども、今に四百歳が間さで候なり。かるがゆへに今に日本国の寺々一万余、三千余の社々(やしろやしろ)、四十九億九万四千八百二十八人の一切衆生、皆彼の三大師の御弟子(みでし)となりて、「法華最第一」の経文、最第二・最第三とを()とされて候也。されども始めは失(とが)なきやうにて候へども、つゆつ()もりて大海となり、ちり()()もりて大山となる。

 

 

 

73 4行 

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵(P2505)

校「五眼御書」(2-475P2060、新P1674)

 

*本文

天眼・慧眼・法眼なれども肉眼のごとし。法華経の行者は肉眼なれども天眼・慧眼・法眼・仏眼を備ふととかれて候。

 

 

 

74 3

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵(P2505)

9P2622

 

75 2

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵(P2505)

 

76 文永初 2

静岡県富士郡芝川町西山 富士山本門寺蔵(P2505)

159P2693

 

77 建治 6

静岡県富士郡芝川町西山 富士山本門寺蔵(P2506)

161P2694

 

78 弘安 6

静岡県富士郡芝川町西山 富士山本門寺蔵(P2506)

163P2695

 

79 文永後期? 114

静岡県富士郡芝川町西山 富士山本門寺蔵(P2506)

162P2695「建治」

 

80 文永 2行 

静岡県浜松市東区天龍川町 妙恩寺蔵(P2507)

138P2677

 

81 文永初期 1

静岡県浜松市東区天龍川町 妙恩寺蔵(P2507)

137P2677

 

82 文永・建治交 5行 

山梨県南巨摩郡身延町身延 身延山久遠寺蔵(P2507)

122P2672

 

83 弘安 2

山梨県南巨摩郡身延町身延 身延山久遠寺蔵(P2507)

123P2672

 

84 文永 第64

山梨県南巨摩郡身延町大野 本遠寺蔵(P2508)

124P2673

 

85 建治 1

山梨県南巨摩郡身延町下山 本国寺蔵(P2508)

125P2673

 

86 文永末 3

山梨県南巨摩郡増穂町小室 妙法寺蔵(P2508)

120P2671

 

87 文永末 3

山梨県南巨摩郡増穂町小室 妙法寺蔵(P2508)

281P2742

*山中喜八氏「断簡182と断簡87は同一の書」日蓮聖人真蹟の世界・下P62

 

88 文永末

山梨県南巨摩郡増穂町小室 妙法寺蔵(P2509)

121P2672

 

89 弘安 3

山梨県南アルプス市上市之瀬 妙了寺蔵(P2509)

127P2674

 

90 弘安

長野県飯田市箕瀬町 長源寺蔵(P2509)

129P2674

 

91 弘安 5

愛知県岡崎市祐金町 善立寺蔵(P2509)

172P2698

 

 

 

92 文永初 110

愛知県名古屋市西区 円頓寺(えんどうじ)(P2510)

*山中喜八氏「断簡92と断簡163は同一の書」日蓮聖人真蹟の世界・下P62

*平成校定は、定本断簡53=163、京都府京都市上京区妙蓮寺蔵(110)を後文として断簡2紙とし「釈迦御所領御書」(1-175P940、全P1297、新P804)とする。

 

*創価学会新版「釈迦御所領御書(しゃかごしょりょうごしょ)

(創新417P2139)

創価学会新版は断簡92の「王これをもちゐず」から「今此の三界は皆」を前半、断簡53の「是我が有()なり、其の中の衆生は悉(ことごと)く是吾()が子なり」から「又山王」を後半として一本化し、「釈迦御所領御書」とする。

*全集「釈迦御所領御書」(P1297)

 

*本文

王これをもちゐず。仏、地神・天神を証人として論じか()たせ給ひたりき。さればこの世界は我等が本師・釈迦如来の御所領なり。されば四衆ともに仏弟子なれども、優婆塞(うばそく)・優婆夷(うばい)は仏弟子なれども外道にもに()たり。比丘(びく)・比丘尼(びくに)は仏の真子(しんし)なり。されば大悲経には大梵天・第六天・帝釈・四大天王・人王等を天にめして、三千大千世界を次第にゆづ()り給ひて云く この世界を領知して、我が真子、比丘・比丘尼を供養すべき由をとき給ひき。爾時(そのとき)、梵天・帝釈等仰(あお)ひで仰(おお)せに随ひにき。

又仏、正直捨方便の法華経の譬諭品に云く「今此の三界は皆是我が有()なり、其の中の衆生は悉(ことごと)く是吾()が子なり」等云云。此の文のごとくならば、この三界は皆釈迦如来の御所領なり。寿量品に云く「我常に此の娑婆世界に在り」等云云。この文のごとくならば、乃往(ないおう・遠い昔)過去五百塵点劫よりこのかた、この娑婆世界は釈迦如来の御進退の国土なり。其の上、仏滅後一百年に阿育大王(あいくだいおう・アショーカ王)と申す王をはしき。此の南閻浮提を三度まで僧に付嘱し給ひき。又此の南閻浮提の内、大日本国をば尸那国(しなこく)の南岳大師、此の国に上宮太子(じょうぐうたいし)と生まれてこの国の主となり給ひき。しかれば聖徳太子已後の諸王は皆南岳大師の末葉(まつよう)なり。桓武天皇已下(いげ)の諸王は又山王(さんのう)

 

 

 

93 弘安期 

岐阜県岐阜市矢島町 法華寺蔵(P2510)

132P2675

 

94 弘安期

岐阜県岐阜市矢島町 法華寺蔵(P2510)

133P2676

 

95 文永・建治頃 2

岐阜県大垣市伝馬町 実相寺蔵(P2511)

131P2675

 

96 弘安 1

揖斐 蓮華寺蔵(P2511)

 

97 弘安 1

福井県越前市京町 妙国寺蔵(P2511)

113P2669

 

98 弘安 1

福井県越前市京町 妙国寺蔵(P2511)

113P2669

 

99 文永中期 1

福井県吉田郡永平寺町 某家蔵(P2511)

117P2670

 

100 佐前 1

福井県敦賀市元町 妙顕寺蔵(P2512)

 

101 建治 2

福井県敦賀市元町 妙顕寺蔵(P2512)

112P2669

 

102 弘安 1

石川県金沢市東山 長久寺蔵(P2512)

109P2667

 

103 建治2年 第5紙初3

石川県金沢市寺町 高岸寺蔵(P2512)

「女人某御返事」(1-99P610)の末尾に接続

 

104 建治頃 110

石川県金沢市寺町 立像寺蔵(P25122513)

 

105 佐前 1(模写か)

新潟県新潟市秋葉区新津東島 (金津)妙蓮寺蔵(P2513)

99P2664

 

106 佐前 1

新潟県新潟市秋葉区新津東島 (金津)妙蓮寺蔵(P2513)

100P2664

 

107 身延期 22

新潟県上越市寺町 (高田)常顕寺蔵(P2513)

103P2665

 

108 弘安 2(模本か)

新潟県上越市寺町 (高田)常顕寺蔵(P2514)

102P2665

 

109 弘安 5

新潟県村上市寺町 妙法寺蔵(P2514)

101P2664

 

110 文永初期 2

新潟県佐渡市五郎左衛門町 玉泉寺蔵(P2514)

104P2665

 

111 文永 第8紙初2

滋賀県守山市今宿町 本像寺蔵(P2514)

181P2701

 

112 弘安 1

滋賀県彦根市 法華寺蔵(P2515)

*興風談所は「滋賀県蓮華寺蔵、南条兵衛七郎殿御書の断片である」とする。

 

113 文永 第18紙初1

滋賀県守山市今浜町 法華寺蔵(P2515)

178P2700

 

114 文永末 第6紙初1

三重県桑名市萱町 顕本寺蔵(P2515)

175P2699

 

115 弘安 5

三重県桑名市伝馬町 寿量寺蔵(P2515)

176P2700

 

116 文永 1

三重県津市岩田 仏眼寺蔵(P2516)

173P2699

 

 

 

117 文永初期 2

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2516)

「安国論御勘由来草案?」第19行、第212

 

*本文

去る正嘉元年丁巳(ひのとみ)大地震、此の大瑞、日本日記に見ざるか。日蓮諸経を引き勘(かんが)ふるに、念仏宗と禅宗との邪法・此の国に出現し、存外に国中の上下、鎮護国家の為の大法を蔑如(べつじょ)せしむるに依り、法華・真言の国中の守護の大善神・瞋恚(しんに)を為し、悉(ことごと)く他国に向ふが故に、起す所の災難也。此の国・将(まさ)に他国に襲はるべし等云云。具(つぶ)さには故最明寺入道殿に奉る勘文の如し。谷土野禅門に之を尋ぬべし。

念仏者并(ならび)に檀那等、之を聞き怨(あだ)を成す。宛(あたか)も不軽菩薩の増上慢の四衆の如し。

 

⇒「法華・真言の国中の守護の大善神・瞋恚(しんに)を為し、悉(ことごと)く他国に向ふが故に、起す所の災難也」には注目。この文書を書いた時期の日蓮の思考は「法華真言並列」であり、東密批判開始の文永中期以前、即ち文永初期までの系年になると思う。

 

 

谷土野禅門は宿屋光則か。

 

 

118 弘安 7

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2516)

203P2710

 

119 弘安 5

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2517)

202P2710

 

 

 

120 文永初期 7

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2517)

 

*創価学会新版「釈迦如来御書」(創新418P2140)

 

*校「釈迦如来御書」(1-179P945、全P1303、新P807)

縮続159

 

*本文

釈迦仏にはすぐべからず。釈迦如来は正しく法華経に「悪世末法の時 能く是の経を持たん者は」等云云。善導云く「千が中に一もなし」等云云。いづれを信ずべしや。又云く 「日蓮が見る程の経論を善導・法然上人は御覧なかりけるか」と申すか。若しこの難のごとくならば、先の人の謬(あやま)りをば後の人のいかにあら()わすとも用ふべからざるか。若し爾(しか)らば、なんぞ善導。

 

 

 

121 弘安初期、1紙、第412行、

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P25172518) 縮続161

 

*創価学会新版・平成校定「破信堕悪御書(はしんだあくごしょ)

(創新448P2164、校2-474P2060、全P1303、新P1674)

 

*本文

かたき(敵)はをを()く、かたき()はつよ()く、かたうど(方人)はこわくしてま()け候へば、悪心をを()こして、かへて法華経の信心をやぶ()り、悪道にを()ち候なり。あ()しきところをば、ついしさ(退)りてあるべし。

釈迦仏は三十二相そな()わて、身は金色(こんじき)、面(おもて)は満月のごとし。しかれども、或は悪人はすみ(炭)とみ()る、或悪人ははい(灰)とみる、或悪人はかたき()とみる。

 

 

 

122 弘安 3

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2518)

196P2707

 

123 弘安 2

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2518)

197P2708

 

124 建治 3

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2518)

198P2708

 

125 文永末 2

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2518)

199P2708

 

126 文永末 1

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2519)

201P2710

 

127 文永 1

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2519)

193P2706

 

128 文永 1

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2519)

192P2706

 

129 文永 1

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2519)

192P2706

 

130 文永 2

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2519)

92P2658

縮二続122

 

131 建治末 1

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2520)

191P2705

 

132 建治末 1

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2520)

191P2705

 

133 系年不詳 1

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2520)

「定2-247P1341下山御消息」、「校2-267P1383下山御消息」、「全・下山御消息」(P343)の断片

異称「縮続164・野兎御書」

 

134 弘安 7

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2520)

219P2717

 

135 建治 6

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2521)

216P2715

 

136 文永・建治 4

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2521)

212P2714

 

137 文永末 3行半

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2521)

207P2712

 

138 弘安 3

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2522)

220P2717

 

139 文永末 2

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2522)

213P2714

 

140 建治 1

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2522)

218P2716

 

141 建治 2

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2522)

214P2715

 

142 弘安 1

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2523)

221P2717

 

143 文永初 1

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2523)

 

144 文永 1

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2523)

210P2713

 

145 文永 1

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2523)

215P2715

 

146 文永 1

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2523)

206P2712

 

147 文永 1

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2524)

211P2714

 

148 文永末 1

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2524)

205P2712

 

 

 

149 断片貼雑

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P25242525)

217P2716

 

 

*都守基一氏の論考「京都妙覚寺の宗宝解題」(妙覚寺寺宝集成)

「『硯』『草木を筆と』『しかたき』『経々の中をも』『或 此を見或は』『計』『に』『ます』の四片二十六字は『定1-76・善無畏三蔵抄』の冒頭部分(定P461九~十行目)に同文がある」「他筆部分は『法華文句』『法華文句記』の抄録である」ことを指摘されている。

 

*ひとをふみ 経々の中をもに

法華経の日本□ 釈迦三徳あます□□

しかたき□見惑は

草木を筆とんとす

をき 教

昔聞

昔聞権を

以乃至□

是徳人

仏所得
無量方

仏相即

 

 

 

150 文永中期 5

京都府京都市上京区寺町通今出川上ル二丁目鶴山町 本満寺蔵(P2525)

222P2718「建治」

 

151 弘安 2

京都府京都市上京区寺町通今出川上ル二丁目鶴山町 本満寺蔵(P2525)

223P2718

 

152 建治 2

京都府京都市上京区小川通寺之内上ル本法寺前町 本法寺蔵(P2525)

231P2721

 

153 建治 2

滋賀県近江八幡市宮内町 瑞龍寺蔵(P2526)

180P2701

 

154 建治 27行貼合、第13行、第24

京都府京都市上京区浄福寺通一条上ル笹屋町1丁目 慧光寺蔵(P2526)

242P2726

 

155 弘安 2

京都府京都市中京区寺町通御池下ル下本能寺前町 本能寺蔵(P2526)

243P2726

 

 

 

156 文永末 第112

京都府京都市上京区寺町通今出川上ル二丁目鶴山町 本満寺蔵(P25262527) 縮続158

 

*創価学会新版・平成校定「帰伏正法御書(きぶくしょうほうごしょ)

(創新451P2165、校1-182P951、全P1301、新P808)


*本文

仏法の中にあらそ()い出来すべきたね()、国のみだ()るべきせんへう(先兆)なり。いかなる聖人の御ことば(言葉)なりとも、用ふべからず。各々日蓮をいやしみて候。「真言宗と法花経宗とは叡山・当寺・薗城なり、上一人・下万民一同に帰伏する正法なり。始めて勝劣を立て、慈覚・智証・弘法にそむ()かんとをほ()せあるは、いかんがとをぼ()すか。強敵を

 

 

 

157 文永初 1行半

京都府京都市左京区東大路二条下ル北門前町 妙伝寺蔵(P2527)

237P2723

 

 

 

158 文永初、第712

京都府京都市左京区仁王門通川端東入大菊町 頂妙寺蔵(P2527)

2282720

 

*創価学会新版「但楽受持御書(たんぎょうじゅじごしょ)

(創新443P2160)

 

*本文

とかくべし。阿弥陀経等の例時をよ()まずと申すは、此れ又心へ()られず。阿弥陀経等は星のごとし。法華経は月のごとし、日のごとし。勝(すぐ)れたる経をよみ候を、劣れる経の者がせいし(制止)こそ心えられ候はねとか()け。恒例のつと(勤)めと申すはなにの恒例ぞ。仏の恒例は法華経なり。仏は「但楽(ねが)って受持して」等とて、真の法華経の行者、阿弥陀経等の小経をばよ()むべからずとこそと()かせ給ひて候へとつめ、かきにかけ

 

 

 

159 文永 2紙貼合、第15行、第23

京都 頂妙寺蔵(P2527)

226P2719

 

160 文永末 第123

京都府京都市左京区岡崎法勝寺町 満願寺(P2528)

148P2687

 

161 弘安 2

京都府京都市伏見区深草宝塔寺山町 宝塔寺蔵(P2528)

245P2727

 

162 弘安、京都府京都市伏見区深草坊町 瑞光寺蔵(P2528)

244P2726

 

 

 

163 文永初期、110行、

京都府京都市上京区寺之内通大宮東入ル妙蓮寺前町 妙蓮寺蔵(P25282529)

 

*断簡53と重複。

 

*山中喜八氏「断簡92と断簡163は同一の書」日蓮聖人真蹟の世界・下P62

 

*平成校定は、愛知県名古屋市西区那古野・円頓寺(えんどうじ)蔵の「定・断簡92(110)を前文として断簡「定・断簡53=163」に合わせて断簡2紙とし「釈迦御所領御書」(1-175P940、全P1297、新P804)とする。

縮続160

 

 

 

164 建治頃 第912

京都府京都市上京区寺之内通大宮東入ル妙蓮寺前町 妙蓮寺蔵(P2529) 縮続154

 

*創価学会新版・平成校定「南無御書」

(創新445P2162、校2-471P2058、全P1299、新P1672)

 

*本文

堂塔つくらず、布施まいらせず、唯を()しき物は命ばかりなり。これを法華経にまいらせんとをもう。三世の仏は皆凡夫にてをはせし時、命を法華経にまいらせて仏になり給ふ。

此の故に一切の仏の始めは南無と申す。南無と申すは月氏の語、此の土にては帰命と申すなり。帰命と申すは天台釈して云はく「命を以て自ら帰す」等云云。命を法華経にまいらせて仏にはならせ給ふ。日蓮今度命を法華経にまいらせて

 

 

 

165 建治初か 第38行半

京都府京都市上京区智恵光院通五辻上ル紋屋町 本隆寺蔵(P25292530)

 

*創価学会新版・平成校定「題目功徳御書」

(創新446P2162、校2-472P2058、全P1300、新P1673)

縮続155

 

*本文

功徳は先の功徳にたくら()ぶれば、前(さき)の功徳は爪上の土のごとし、法華経の題目の功徳は十方の土のごとし。先の功徳は一滞(いったい)の水のごとし、題目の功徳は大海のごとし。先の功徳は瓦礫(がりゃく)のごとし、題目の功徳は金銀のごとし。先の功徳は螢火(ほたるび)のごとし、題目の功徳は日月(にちがつ)のごとしと申す経文なり。

 

 

 

166 建治頃、2紙、第511行、第612

京都府京都市上京区寺之内通新町西入ル妙顕寺前町 妙顕寺蔵(P2530) 縮続157

 

*創価学会新版・平成校定「常楽我浄御書」

(創新447P2163、校2-473P2059、全P1301、新P1673)

 

*本文

出でさせ給ひて諸大乗経をかんが()へ出()だし、十方(じっぽう)の浄土を立て、一切諸法は常楽我浄と云云。其の時、五天竺の十六の大国・五百の中国・十千の小国・無量の粟散国(ぞくさんこく)の諸(もろもろ)の小乗経の無量無辺の寺々の衆僧(しゅそう)、一同に蜂のごとく蜂起(ほうき)し、蟻(あり)のごとく聚集(じゅじゅう)し、雷(いかずち)のごとくなりわたり、一時に聚集して頭をあわせてなげいて云く「仏在世にこそ五天の外道、我等が本師教主釈尊とはあらそ()いしが、仏は一人なり、外道は多勢なりしかども、外道はあり()のごとし。仏は龍のごとく、師子王のごとくましませしかばこそ、せ()めか()たせ給ひぬ。此れはそれにはに()るべくもなし。馬鳴(めみょう)は一人なれども、我等は多人なれども、代すへ()になれば悪はつよ()く善はゆわ()し。仏の在世の外道と仏法とは水火なしりかば、

 

 

 

167 弘安、窪尼へ 4行並封書

京都府京都市左京区岩倉幡枝町 妙満寺蔵(P2530)

2342722

 

168 文永末 1

京都府京都市東山区 某家蔵(P2531)

247P2727

 

169 弘安 1

京都府与謝郡与謝野町字加悦 実相寺蔵(P2531)

249P2728

 

170 佐前 1

京都府京丹後市網野町網野 本覚寺蔵(P2531)

250P2728

 

171 弘安 1

京都府京丹後市網野町網野 本覚寺蔵(P2531)

251P2729

 

172 建治末 第711

大阪府大阪市北区末広町 成正寺蔵(P25312532)

256P2731

 

173 建治 5

大阪府大阪市北区末広町 成正寺蔵(P2532)

255P2730

 

174 弘安5413

大阪府大阪市中央区中寺 正法寺蔵(P2532)

254P2730

 

175 建治 2

大阪府高槻市梶原 一乗寺蔵(P2533)

259P2733

 

176 4

大阪府守口市佐太中町 本性寺蔵(P2533)

260P2734

 

 

177 文永54月 第1

大阪府堺市堺区材木町東 妙国寺蔵(P2533)

安国論御勘由来草案?

1紙本文11行、端書及行間書14

257P2731

 

*本文

正嘉元年太歳丁巳(ひのとみ)八月二十三日戌亥の剋(いぬいのこく=夜9時頃)、先前□□大地振。外典者種々に勘文す。爾りと雖も□他国より此の国を責むべしと之□勘文之無し。日蓮あに□□みをなすところ正嘉二年戌午(つちのえうま)八月一日大風。同三年己未(つちのとひつじ)飢饉。正元元年己未。同二年庚申(かのえさる)

流罪せられ、弘長三年癸亥(みずのとい)二月二十四日御赦免。文永元年甲子(きのえね)七月上旬の四五日、東方に彗星出で、光□□大体一国に満つ。陰陽家一々勘文す。然りと雖も止絶他国此国□□□知之但助利一人知□□人不用之如是次第、文永□年□今年文永五年戊辰(つちのえたつ)閏正月上旬、豊前□□□至、蒙古国の朝状を以て□□鎌倉殿。日蓮の勘文宛も符契(ふけい)の如し。

 

 

 

178 建治・弘安交か 2紙、第29行半、第310

大阪府堺市堺区材木町東 妙国寺蔵(P2534)

 

*創価学会新版「一大悪退治御書」(創新434P2154)

 

*本文

人肉を食はず、投身無用也。今其の中の勘文を取る。法華経の実相・一同に之を存すと雖も、其の行儀、時に随て不定なるべし。故に流通の諸品、品々也。仏菩薩の意楽(いぎょう)、随時の故か。

設ひ悪に非ずと雖も、小善を以て大善を防ぐは五逆罪に過ぐる也。今の智者は万善を勧めしむるよりは、一大悪を治()するにしかず。例せば外道の九十五種の如し。其の所詮を取るに、常楽我浄の四字也。名は仏法の根本を得るも、其の義は即ち邪也。仏、世に出でて先づ此の悪を治す。正法を説かんが為に苦・無常等の四法を構えて彼の邪見を治す。

今の世間は弥陀の名号・権法(ごんぽう)を以て円機を抑へ円教に進まざらしむ。名号の権悪(ごんあく)を治せんが為に妙法蓮華経の実術(じつじゅつ)を用ふ。在世、滅後、異なると雖も正法を弘むる之()心は之(これ)一也(ひとつなり)。時に当りて秘術を得()るか。

 

 

 

179 佐渡 2

島根県松江市寺町 常教寺蔵(P2534)

270P2739

 

180 弘安 1

鳥取県日野郡日南町下阿毘緑(しもあびれ) 解脱寺蔵(P2534)

269P2738

 

181 弘安、1行、岡山県岡山市御津(みつ)金川 妙覚寺蔵(P2535)

276P2741

 

182 弘安 4

広島県福山市北吉津町 妙政寺蔵(P2535)

281P2742

*山中喜八氏・断簡182と断簡87は同一の書「日蓮聖人真蹟の世界・下」P62

 

183 文永 2

広島県福山市水呑町 妙顕寺蔵(P2535)

282P2743

 

184 文永12年頃

413行 兵庫県赤穂市加里屋 高光寺蔵(P25352536)

510行 高知県高知市筆山町 要法寺蔵(P25352536)

266P2737「建治」

 

185 建治2年 2紙貼合

高知県高知市筆山町 要法寺蔵(P2536)

「定223・報恩抄」(P1228)の断片

 

186 弘安 2

香川県高松市中央町 広昌寺蔵(P2536)

284P2743

 

187 文永中期 2

大分県別府市山の手町 本光寺蔵(P2536)

296P2749

 

188 文永・建治交 3

大分県別府市山の手町 本光寺蔵(P2537)

297P2750「弘安」

 

189 弘安期 2

大分県大分市都町 常妙寺蔵(P2537)

301P2751「文永」

 

190 文永初期か 1

大分県大分市都町 常妙寺蔵(P2537)

301P2751「文永」

 

191 建治・弘安交 7

大分県大分市鶴崎 法心寺蔵(P2537)

300P2751

 

192 文永初期 2

大分県大分市鶴崎 法心寺蔵(P2538)

299P2750

 

193 文永中期 第169

長崎県大村市古町 本経寺蔵(P2538)

293P2747「建治」

 

194 文永初期 2

佐賀県小城市三日月町織島 勝妙寺蔵(P2538)

287P2745

 

195 弘安期 4

佐賀県小城市三日月町織島 勝妙寺蔵(P2539)

289P2745

 

196 建治頃 7

佐賀県小城市三日月町織島 勝妙寺蔵(P2539)

288P2745

 

197 弘安初期 110

宮崎県日向市大字財光寺 定善寺蔵(P2539)

21P2628

 

198 文永末か 4

宮崎県日向市大字財光寺 定善寺蔵(P2540)

18P2625

 

199 正編新加「定443・御所御返事」(P3023)2紙と同文

東京 某家蔵

 

※断巻200以降は昭和定本4巻収録

 

200 文永初 第218

東京都大田区池上 池上本門寺蔵(P2925)

 

201 建治・弘安頃 4

東京都千代田区 某家蔵(P2926)

68P2649

 

202 弘安 2

東京都台東区谷中 本寿寺蔵(P2926)

75P2652

 

203 弘安 3

東京都大田区池上 池上本門寺蔵(P2926)

78P2653

 

204 弘安 7

千葉県松戸市平賀 本土寺蔵(P2927)

50P2642

 

205 弘安34512日 首尾貼合7行 第1紙初4行、第18紙末3

千葉県千葉市中央区長洲 随喜文庫蔵(P2927)

35P2633

 

206 弘安 1

千葉県市川市 某家蔵(P2927)

67P2649

 

207 文永元年1213日 3

千葉県市川市大野 法蓮寺蔵(P2928)

*「南条兵衛七郎殿御書」(1-38P322)新加

 

208 文永 1

千葉県市川市曽谷町 安国寺蔵(P2928)

45P2639

 

209 弘安 3

千葉県香取郡多古町島 正覚寺蔵(P2928)

60P2646

 

210 文永中期 第115

神奈川県海老名市中新田 海源寺蔵(P2929)

148P2686

*「昭和新定日蓮大聖人御書」「対照録」「真蹟集成」「御真蹟目録」は「昭和定本断簡542105916062」を同一御書とする。また「仏説御書」と名づける。

 

211 文永・建治 6

静岡県伊東市吉田 光栄寺蔵(P2929)

164P2696

 

212 弘安 6

山梨県南アルプス市上市之瀬 妙了寺蔵(P2930)

126P2673

 

213 弘安 2

静岡県富士宮市小泉 久遠寺蔵(P2930)

155P2691

 

214 文永後期 2

静岡県富士宮市小泉 久遠寺蔵(P2930)

154P2690

 

215 建治 1

静岡県富士市岩本 実相寺蔵(P2931)

166P2696

 

216 建治 1

静岡県湖西市(こさいし)鷲津 本興寺蔵(P2931)

167P2697

 

217 弘安 第3紙初2

愛知県名古屋市中区大須 聖運寺(P2931)

171P2698

 

218 文永後期 5

愛知県名古屋市中区大須 聖運寺(P2932)

170P2698

 

219 文永中期 4

新潟県佐渡市中原 妙経寺蔵(P2932)

106P2666

 

220 建治 2

新潟県佐渡市中原 妙経寺蔵(P2932)

105P2666

 

221 弘安 1

新潟県佐渡市小木町 安隆寺蔵(P2933)

107P2666

 

222 弘安23月以降 第411

新潟県三条市西本成寺 本成寺(P2933)

校「故阿仏房讃歎御書」(2-351P1730、新P1358)

弘安23月以降

 

223 文永初期 4

2紙 大阪府 太田家蔵

2紙 京都府京都市上京区寺町通今出川上ル二丁目鶴山町 本満寺蔵(P2934)

261P2734

 

 

 

224 建治 110行断簡

京都府京都市左京区仁王門通東大路西入北門前町 寂光寺蔵(P2935)

241P2725

*断簡224=対照録「禅門見参御書」

 

*本文

かの禅門にけさん(見参)して候ひしかば内心はしり候はず、をも()わざるほかにこゝろよげに候ひき。又かれよりすごにしたがうべからざるよし申すとて、ことにいかり申されげに候ひき。又そのひ、やがて下手人まいらせすべきの申状つけ候ひき。とくとく問註あるべきよし申し候ひしかども、あつか□あくたうどもを申す人にめしあづけられよとこそ申し候ひしか。

さてはこの白米の事申しつくしがたう候。そうぜんして法華経一部よ()みて候。

 

 

 

225 文永56年頃 9

京都府京都市上京区智恵光院通五辻上ル紋屋町 本隆寺(P2935)

240P2725「建治」

 

226 弘安 第18

京都府京都市上京区寺之内通大宮東入ル妙蓮寺前町 妙蓮寺蔵(P2936)

225P2719

 

227 建治 第2紙初4

京都府京都市上京区寺町通広小路上ル北之辺町 本禅寺蔵(P2936)

230P2721

 

228 弘安 4

京都府京都市左京区新高倉通孫橋上ル法皇寺町 要法寺蔵(P2936)

188P2704

 

229 文永 17行爛脱

京都府京都市 某家蔵(P2937)

246P2727

 

230 弘安4522日 末尾17

京都府京都市 某家蔵(P2937)

248P2728

 

 

 

231 弘安 115行断簡

和歌山県和歌山市坂田 了法寺(天台宗)(P2938)

 

「本門大法御書」(2-469P2056、新P1597)

 

*本文

□千未弘の大法と申すは本門の大法なり云云。

疑て云く、此の事爾るべしとをぼへず、天台大師は此の法華経を二経□所謂、迹門十四品一経、本門十四品一経なり。

迹門の大法は一切経に対しての大法なり。本門の大法と申すは、迹門の円仏の大法に対して彼を少法と下しての大法なり。

所謂、天台云く、或は迹門小法といゐ、或は小仏とゆゐ、或は妙楽云く、或は迹門円人畜生とゆう。

此れ等に勝れていかなる法門ありて本門の極理・尚を勝というや。

答て云く、月支・漢土・日本国の二千二百三十余年が間の寺塔を見るに、いまだ寿量品の仏を造立せる伽藍なし、清舎なし。

 

 

 

232 建治・弘安 2行断片、1行断片貼雑

兵庫県豊岡市但東町赤花 法華寺(P2938)

267P2738

 

233 建治? 17行断簡

岡山県備前市浦伊部 妙国寺蔵(P2939)

275P2740「文永」

 

234 弘安

岡山県岡山市北区高松稲荷 妙教寺(最上稲荷教総本山)(P2939)

272P2739

 

235 弘安 1

岡山県 某氏蔵(P2939)

274P2740

 

236 文永初期 3

所在不詳(P2940)

303P2752

 

237 弘安 5

所在不詳(P2940)

304P2752

 

238 弘安 末尾4

所在不詳(P2940)

305P2753

 

(断簡追加)

その一

文永 3

東京都 某家蔵(P2941)

85P2655

 

その二

文永 2

高知県高知市筆山町 要法寺蔵(P2941)

286P2744

 

その三

文永 8

東京都 某家蔵(P2941)

86P2655

 

その四

建治 112行上部爛脱

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2942)

189P2704

 

その五

建治 3

千葉県東金市東金 最福寺蔵(P2942)

断簡135

216P2715

 

その六

弘安 1

千葉県市川市 某家蔵(P2942)

47P2641

 

その七

弘安 第33

東京都足立区島根 国土安穏寺蔵(P2942)

84P2655

 

239 建治 2紙断簡 第1紙、第3

「一代五時図」

千葉県市川市真間 弘法寺(P2943)

46P2640

 

240 建治 114

千葉県市川市中山 法華経寺蔵(P2944)

44P2638

 

241 弘安 2紙断簡 第1紙、第2

静岡県三島市泉町 本覚寺蔵(P2946)

150P2688

 

242 建治 1紙断簡

石川県羽咋市滝谷町ヨ 妙成寺蔵(P2947)

111P2668「文永」

 

243 建治 1紙断簡

新潟県三条市西本成寺 本成寺(P2948)

校「三車四車事」(3図録30P2512、新P1210)

建治

 

244 弘安 1紙経文9行、釈文10

京都府京都市左京区仁王門通川端東入大菊町 頂妙寺蔵(P2950)

 

245 建治 113

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2950)

200P2709

 

246 建治期 1紙断簡

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺蔵(P2950)

190P2705

 

247 建治初 1紙断簡

大阪府堺市堺区材木町東 妙国寺蔵(P2952)

258P2732「文永」

 

248 建治 1紙断簡

熊本県熊本市花園 本妙寺蔵(P2953)

294P2748

 

249 弘安

宮崎県日向市大字財光寺 定善寺蔵(P2954)

19P2626

校「文永12年 1紙」

 

250 文永 1

静岡県富士郡芝川町西山 富士山本門寺蔵(P2955)

158P2692

 

251 文永 5

千葉県千葉市緑区土気町 善勝寺蔵(P2956)

41P2635

 

252 建治 1

千葉県東金市東金 最福寺蔵(P2956)

55P2645

 

253 弘安 2

千葉県船橋市 某家蔵(P2956)

48P2642

 

254 文永 1

千葉県千葉市中央区今井 福正寺蔵(P2956)

36P2634

 

255 文永 (天台肝要文集)1紙表初3

千葉県市川市中山 法華経寺(P2957)

 

256 建治 4

千葉県松戸市平賀 本土寺蔵(P2957)

 

257 1紙断簡表裏

・表 正元 3

守護国家論・定1-15P108

・裏 文永 2

千葉県松戸市松戸 大正寺蔵(P2957)

 

258 建治 2

所蔵不詳(P2958)

302P2752

 

259 建治 2

東京都江戸川区 師子王文庫蔵(P2958)

断簡258の連文か

 

260 建治 第9紙初3

東京都江戸川区 師子王文庫蔵(P2958)

 

261 弘安 3

東京都江戸川区 師子王文庫蔵(P2958)

 

262 建治 3

東京都江戸川区 師子王文庫蔵(P2959)

 

263 弘安 7

東京都台東区谷中 妙法寺蔵(P2959)

断簡37の連文

95P2659

縮二続122

 

264 文永 2

東京都港区青山 自得庵蔵(P2959)

72P2651

 

265 建治 2

東京都 某家蔵(P2959)

70P2650「東京都港区高輪 円真寺蔵」

 

266 弘安 5

東京都新宿区 某家蔵(P2960)

74P2651

 

267 弘安 5

神奈川県鎌倉市小町 本覚寺蔵(P2960)

 

268 建治 上書1

神奈川県鎌倉市小町 本覚寺蔵(P2960)

96P2660

 

269 文永 上書1

神奈川県鎌倉市 某家蔵(P2961)

97P2660

 

270 建治 第314

埼玉県さいたま市浦和区東岸町 円蔵寺蔵(P2961)

さいたま市 日蓮上人断簡第三紙

円蔵寺Home 寺宝 

 

271 建治 2

岩手県気仙郡住田町世田米字川向 本住寺蔵(P2961)

 

272 文永 5

静岡県沼津市下河原 妙海寺蔵(P2962)

141P2679

 

273 文応 21

静岡県静岡市 某家蔵(P2962)

 

274 貼合 2

静岡県静岡市某家蔵(P2962)

 

275 建治 1

静岡県沼津市岡宮 光長寺蔵(P2963)

142P2679

 

276 建治 第33

静岡県 某氏蔵(P2963)

 

277 弘安 18

静岡県 某氏蔵(P2963)

 

278 弘安 5行並びに日付、自署、花押、端書4

静岡県 某氏蔵(P2964)

 

279 弘安 1

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵 (P2964)

昭和定本・断簡73(P2505)=「校・五眼御書」(2-475P2060)の上に連文か

2P2619

 

280 文永 3

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵 (P2964)

1P2619

 

281 弘安 貼合9

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵 (P2965)

末尾=定・断簡75(P2505)

10P2622

 

282 建治 11

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵 (P2965)

3P2619

 

283 弘安 4

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵 (P2966)

「食物三徳御書」(2-319P1607、校2-339P1686、全P1598、新P1321)の上に連文

 

284 弘安 第2紙後半12

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵 (P2966)

定・断簡70(P2503)の下に連文

(但第112行「三論宗・・・高市郡」第215行「久米道場・・・太子云謂恵慈法師・・・相違如何)(石写)26 縮続197

 

*創価学会新版・平成校定「三論宗御書」(創新433P2152、校2-326P1614、全P691、新P1273)

平成校定・弘安元年 227

 

 

285 建治 貼合3

山梨県富士吉田市 某家蔵(P2966)

 

286 正嘉 5

静岡県富士郡芝川町西山 富士山本門寺蔵(P2967)

156P2691

 

287 正嘉 5

静岡県富士郡芝川町西山 富士山本門寺蔵(P2967)

157P2691

 

288 文永 貼合5

静岡県富士郡芝川町西山 富士山本門寺蔵(P2967)

160P2694

 

289  弘安 1

静岡県富士郡芝川町内房 本成寺蔵(P2968)

169P2697

 

290 文永 1

静岡県富士郡芝川町内房 本成寺蔵(P2968)

168P2697

 

291 建治 3

静岡県富士宮市下条 妙蓮寺蔵(P2968)

15P2624

(校 4)

 

292 正元 5

静岡県湖西市吉美 妙立寺蔵(P2968)

 

293 建治 5

山梨県南巨摩郡増穂町小室 妙法寺蔵(P2969)

 

294 文永 2

山梨県甲府市伊勢 遠光寺蔵(P2969)

118P2671

 

295 文永 2

山梨県甲州市勝沼町休息 立正寺蔵(P2969)

 

296 弘安 1

山梨県甲州市勝沼町休息 立正寺蔵(P2969)

119P2671

 

297 建治 5

山梨県南アルプス市上市之瀬 妙了寺蔵(P2970)

128P2674

 

298 文永 2

岐阜県大垣市伝馬町 実相寺蔵(P2970)

130P2675

 

299 文永 1

三重県桑名市東方 円妙寺蔵(P2970)

174P2699

 

300 文永 3

福井県鯖江市神明町 妙法寺蔵(P2970)

116P2670

 

 

 

301 建治 2

福井県越前市元町 経王寺蔵(P2971)

114P2669

 

302 弘安 2

福井県小浜市酒井 長源寺蔵(P2971)

115P2670

 

303 建治 11

新潟県三条市西本成寺 本成寺蔵(P2971)

 

304 建治 4

新潟県三条市西本成寺 本成寺蔵(P2972)

定・断簡303の連文か

 

305 建治 2

石川県羽咋市滝谷町ヨ 妙成寺蔵(P2972)

 

306 建治 貼合1

富山県富山市八尾町宮腰 本法寺蔵(P2972)

108P2667

 

307 弘安 2

滋賀県彦根市中央町 蓮華寺蔵(P2972)

179P2701

 

308 建治 1

滋賀県大津市末広町 真常寺蔵(P2973)

177P2700

 

309 文永 1

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2973)

208P2713

 

310 文永 4

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P2973)

209P2713

 

311 建治 2

京都府京都市上京区寺町通広小路上ル北之辺町 本禅寺蔵(P2973)

229P2721

 

312 建治2年 113

京都府京都市上京区寺町通広小路上ル北之辺町 本禅寺蔵(P2974)

「衣食御書」(2-323・定P1620)に接続

「女人某御返事」(1-99P610)に接続。但し中間欠失

 

313 建治 3

京都府京都市左京区新高倉通孫橋上ル法皇寺町 要法寺蔵(P2974)

187P2703

 

314 建治 3

京都府京都市左京区新高倉通孫橋上ル法皇寺町 要法寺蔵(P2974)

185P2703

 

315 文永 1

京都府京都市左京区新高倉通孫橋上ル法皇寺町 要法寺蔵(P2975)

定・断簡194、断簡330、断簡99、断簡315の上に連文か

182P2702

 

316 文永 1

京都府京都市左京区新高倉通孫橋上ル法皇寺町 要法寺蔵(P2975)

183P2702

 

317 文永 1

京都府京都市左京区新高倉通孫橋上ル法皇寺町 要法寺蔵(P2975)

184P2702

 

318 建治 2

京都府京都市左京区新高倉通孫橋上ル法皇寺町 要法寺蔵(P2975)

186P2703

 

319 建治 2

京都府京都市上京区小川通寺之内上ル本法寺前町 本法寺蔵(P2975)

232P2722

 

320 建治 3

京都府京都市上京区小川通寺之内上ル本法寺前町 本法寺蔵(P2976)

 

321 文永 2

京都府京都市左京区東大路二条下ル北門前町 妙伝寺蔵(P2976)

236P2723

 

322 文永 9

京都府京都市左京区仁王門通川端東入大菊町 頂妙寺蔵(P2976)

227P2720

 

323 弘安 第6紙後半9

京都府京都市上京区寺之内通大宮東入ル妙蓮寺前町 妙蓮寺蔵(P2977)

7紙は「上野殿御書」」(2-406P1870)

*昭和定本「南条殿御返事」(2-391P1820の冒頭5)

「断簡323(P2977)

「上野殿御書」(2-406P1870)

の三書を合わせて平成校定は「南条殿御返事、弘安31215日」(2-423P1945、全P1573)となる。

 

324 文永 6

京都府京都市上京区寺之内通大宮東入ル妙蓮寺前町 妙蓮寺蔵(P2977)

224P2718

 

325 弘長 4

京都府京都市上京区智恵光院通五辻上ル紋屋町 本隆寺蔵(P2978)

239P2724

 

326 建治 1

京都府京都市左京区岩倉幡枝町 妙満寺蔵(P2978)

233P2722

 

327 建治 4

京都府京都市上京区七本松通今出川下ル毘沙門町 本光寺蔵(P2978)

定・断簡103の下に連文か

 

328 建治 1

京都府向日市鶏冠井町山畑 石塔寺(本化日蓮宗)(P2978)

 

329 正嘉 13

大阪府大阪市 妙徳寺蔵(P2979)

252P2729

 

330 建治 2

大阪府大阪市中央区中寺 正法寺蔵(P2979)

253P2730

 

331 建治・弘安の交 4行・1行貼合

大阪府大阪市北区野崎町 夕願寺蔵(P2980)

 

332 文永 7

兵庫県尼崎市寺町 長遠寺蔵(P2980)

265P2736

 

333 建治 2

兵庫県尼崎市開明町 本興寺蔵(P2980)

263P2735

 

334 文永 2

兵庫県姫路市 法華寺蔵(P2981)

262P2735

 

335 建治 貼合2

岡山県岡山市 某家蔵(P2981)

273P2740

 

336 建治 2

岡山県岡山市船頭町 妙勝寺蔵(P2981)

271P2739

 

337 弘長 7

岡山県岡山市御津金川 妙覚寺蔵(P2981)

 

338 文永 2

広島県竹原市忠海床浦 本立寺蔵(P2982)

279P2742

 

339 弘安 2

広島県竹原市忠海床浦 本立寺蔵(P2982)

280P2742

 

340 弘安 2

広島県三原市 某家蔵(P2982)

 

341 建治 1

香川県観音寺市大野原町大野原 慈雲寺蔵(P2982)

 

342 建治 1

山口県下関市長崎町 法正院蔵(P2982)

283P2743

 

343 文永 2

大分県大分市鶴崎 法心寺蔵(P2983)

298P2750

 

344 建治 貼合1

長崎県佐世保市 某家蔵(P2983)

292P2747

 

345 建治 5

長崎県長崎市筑後町 本蓮寺蔵(P2983)

290P2746

 

346 建治 2

長崎県長崎市筑後町 本蓮寺蔵(P2983)

291P2746

 

347 文永 43紙完(内第12紙~第24紙の抜粋)

千葉県市川市中山 法華経寺蔵(P2984)

 

348 文永 2

千葉県市川市中山 法華経寺蔵(P2988)

43P2637

 

349 文永

神奈川県平塚市 某家蔵 (P2989)

90P2657

 

350 文永・建治の交 8(但し第1紙・第2紙前半[12]まで他筆)

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵 (P2989)

校「理即御書(隨眠品事)(3図録22P2447)

 

 

 

351 文永・建治の交 11(但し第1紙~第10紙前半 他筆)

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵 (P2994)

校「見惑十使御書(四諦事)(3図録23P2454)

 

352 建治

静岡県富士宮市北山 法華本門寺根源蔵(P2996)

 

353 建治 2

新潟県三条市西本成寺 本成寺蔵(P2996)

98P2661

 

354 建治

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺(P2999)

194P2706

 

355 建治

京都府京都市山科区御陵大岩 本圀寺(P2999)

195P2707

 

356 建長・正元

京都府京都市上京区新町通鞍馬口下ル下清蔵口町 妙覚寺蔵(P3000)

204P2711

 

357 文永

京都府京都市左京区東大路二条下ル北門前町 妙伝寺蔵(P3000)

238P2724

 

358 文永

京都府京都市左京区東大路二条下ル北門前町 妙伝寺蔵(P3001)

235P2723

 

359 建治

京都府京都市左京区岩倉幡枝町 妙満寺蔵(P3001)

 

360 建治 1

福井県坂井市三国町山王 妙海寺蔵(P3002)

 

361 建治 1

兵庫県神崎(かんざき)郡 某家蔵(P3003)

 

362 建治

兵庫県尼崎市開明町 本興寺蔵(P3004)

264P2736

 

363 正元

香川県綾歌郡 宇多津町 本妙寺蔵(P3004)

285P2744

 

364 建治 1

某氏蔵(P3005)

 

365

5(定・P905曾谷入道殿許御書」[1-170、校1-169]13行相当)

山梨県南アルプス市上市之瀬 妙了寺蔵(P3005)

 

3(定・P908同上」末行~P9091行相当)

三重県桑名市萱町 顕本寺蔵

 

1(定・P909同上」7行相当)

東京都 某家蔵

69P2650「東京都港区高輪 円真寺蔵」

 

1(定・P910同上」8行相当)

京都府京都市上京区智恵光院通五辻上ル紋屋町 本隆寺

 

4(定・P910同上」911)

広島県福山市北吉津町 (備後)妙政寺蔵

 

366 文永 貼合6

東京都大田区池上 池上本門寺蔵(P3025)

 

367 建治 4

東京都大田区池上 池上本門寺蔵(P3025)

「撰時抄」(2-181)P1017と同文

 

368 弘安 2(但し上下欠)

東京都台東区谷中 安立寺蔵(P3025)

 

369 文永末 2

東京都町田市三輪町 妙福寺蔵(P3026)

 

370 建治・弘安の交 1

東京都町田市能ヶ谷町 妙行寺蔵(P3026)

 

371 弘安 3

神奈川県川崎市麻生区高石 匡真寺蔵(P3026)

88P2656

 

372 建治 1

神奈川県小田原市 某家蔵(P3026)

 

373 文永末 1

千葉県長生郡長柄町針ヶ谷 針谷寺蔵(P3027)

 

374 弘安 4(但し上下欠)

千葉県市原市根田 根立寺蔵(P3027)

 

375 弘安初 2

千葉県勝浦市野川 妙提寺蔵(P3027)

 

376 文永・建治の交 1

千葉県いすみ市岬町榎沢 大栄寺蔵(P3027)

 

377 弘安初 1

千葉県いすみ市行川 妙泉寺蔵(P3028)

 

378 弘安 上書 1

千葉県夷隅郡大多喜町平沢 妙厳寺蔵(P3028)

 

379 建治 1

千葉県匝瑳市(そうさし) 某家蔵(P3028)

 

380 弘安 2

埼玉県さいたま市中央区鈴谷 妙行寺蔵(P3028)

 

381 弘安 3

栃木県佐野市堀米町 妙顕寺蔵(P3029)

 

382 文永・建治の交 1

山梨県南巨摩郡身延町身延 身延山久遠寺蔵(P3029)

 

383 弘安2年頃 2

長野県諏訪市諏訪 高国寺蔵(P3029)

 

384 弘安 2(但し上下欠)

三重県桑名市萱町 顕本寺蔵(P3029)

 

385 建治・弘安の交 1

京都府京都市上京区出水通六軒町西入七番町 華光寺蔵(P3030)

 

386 建治 2

京都府京都市左京区仁王門通川端東入大菊町 頂妙寺蔵(P3030)

 

387 文永・建治の交 1

大阪府豊能郡(とよのぐん)能勢町地黄 真如寺蔵(P3032)

 

388 弘安 上書1

奈良県宇陀市大宇陀区上新 長隆寺蔵(P3032)

 

389 文永末 上書1

島根県大田市温泉津町温泉津口 恵珖寺蔵(P3032)

 

390 文永末 2

島根県松江市寺町 某氏蔵(P3033)

 

391 文永・建治の交 2

島根県松江市寺町 妙興寺蔵(P3033)

 

392 建治・弘安頃 2

 

神奈川県横浜市 某家蔵(P3047)

 

 

◇追加

文永11年か 4

岡山県真庭市大庭 法光寺蔵

日蓮宗新聞・2011.1.20

中尾堯氏「ご真蹟に触れる」

記事~「四行のご真蹟出現」

日蓮聖人が身延に入山されて間もなくの頃に染筆されたのであろう。文永11年に著された「法華取要抄」と共通するところがある。(書状の控とも思われる。)

 

文永初年の頃  3

岡山県津山市西寺町 妙法寺蔵

日蓮宗新聞・2011.7.20

中尾堯氏「ご真蹟に触れる」

紙背の文字が透けて見え、料紙の表裏に染筆した冊子本で「要文集」の断片。

 

 

【 昭和定本不収録、平成校定収録の断簡 】

 

4 建治 4

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵(P2620)

 

5 建治 2

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵(P2620)

 

6 建治 5

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵(P2621)

撰時抄異本断簡か

 

7 建治 3

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵(P2621)

 

8 建治 1

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵(P2621)

 

11 弘安 1

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵(P2623)

 

12 弘安 1

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵(P2623)

 

13  3

静岡県富士宮市上条 大石寺蔵(P2623)

 

14 文永8年 第18

静岡県富士宮市下条 妙蓮寺蔵(P2624)

 

16 建治 3

静岡県富士宮市下条 妙蓮寺蔵(P2625)

 

17 弘安 2

静岡県富士宮市下条 妙蓮寺蔵(P2625)

 

20 建治 4

宮崎県日向市大字財光寺 定善寺蔵(P2627)

 

26 貼合6

栃木県下野市小金井 蓮行寺蔵(P2630)

 

27 弘安 2

静岡県 某家蔵(P2631)

 

110 弘安 貼合2

石川県金沢市寺町 妙法寺蔵(P2667)

 

268 文永 2

鳥取県 某家蔵(P2738)

 

277  1

岡山県岡山市御津金川 妙覚寺蔵(P2741)

 

278  2

岡山県岡山市御津金川 妙覚寺蔵(P2741)

 

295 弘安 上封1

熊本県熊本市花園 本妙寺蔵(P2749)

 

 

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